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世界のお風呂事情と日本のお風呂文化 [地域での違い]

実は「お湯に浸かって温まる」ということを目的にしてお風呂に入っているのは、現在ではイスタンブールなど中近東の一部の地域の人々と、日本人くらいのようです。
マンガ『テルマエ・ロマエ』で描かれたローマ時代には、日本と同じようなお湯に浸かる文化がローマにもありましたが、その後、キリスト教の普及により廃れてしまったとか。

他の国々では、北欧などの寒い地域に見られる蒸し風呂(サウナ)、欧米ではシャワー(シャワーがない場合には、バスタブにお湯を溜めてその中で体を洗う)、東南アジアなどでは水で体を洗う行水・沐浴などが主流のようです。

なので、日本では一般的な、お湯を張るバスタブがあって、その横に洗い場があって……というお風呂場のスタイルは、どちらかというと珍しいものなのだとか。

あ、そうそう、忘れていましたが、東南アジアの中でもブータンは標高が高く寒いせいか、『石焼き風呂』というのがあるそうです。
ミネラル分の多い石を火にくべて熱々に焼き、木桶に水を張った中に入れ、お湯を作ってその中に浸かります。
ミネラル成分でお肌ツルツル、遠赤外線効果で体も暖まるそう。
でも、湯船は室内ではなく屋外にあるとのことで、湯冷めしないかちょっと心配ですね。

お風呂文化が日本に入ってきたのは6世紀頃。
古墳時代~飛鳥時代にかけてのことです。
仏教の伝来と共に体の汚れを落とす目的の「沐浴」が伝わったのですが、その頃はお風呂と言えば「蒸し風呂(つまりサウナ)」で、お湯に浸かるのは「湯」と呼ばれていました。
温泉などでお湯に浸かる文化はあったものの、お風呂とは区別されていたみたいですね。

日本のお風呂文化が「蒸し風呂」から「湯」へと徐々に変わっていったのは室町時代~安土桃山時代の頃で、なぜそうなったのかはまだあまりよく分かっていないそうです。
ただ、武田信玄や豊臣秀吉、徳川家康など、有名な戦国武将たちがよく温泉地を訪れ湯治をしていたことと、何かしらの関係があるのかもしれませんね。
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